2008年10月13日 (月)

ツィゴイネルワイゼン

 昔、M井君に勧められた映画。
食事の場面が多くてグルメ(笑)な君には丁度いい、とのことだったのだが、
確かにものを食べる場面は多いとはいえ、これはグルメとは言わんでしょうに。

 ストーリーというほどのモノもないので省略。
要はステレオタイプな変人とその友人である妄想家がいて、
その友人に当てられて変な妄想を延々2時間24分。
勧めてくれたM井君も妄想家なので納得。
インテリが好きそうな映像美だのキャメラワークだののオンパレード。
妄想集だとしたら悪くないが、やっぱり長すぎる気がする。
あんまり人様にお勧めできる映画じゃない。

 1980年のキネマ旬報ベストテン1位。
黒澤明の『影武者』を2位に追いやったのが有名のようだが、
キネマ旬報ってそんなに変な雑誌だったっけ?

 現在時点の観点からのポイントは画像の古さだと思う。
同じ映画でも今の鮮明な画像でやられたら雰囲気ぶち壊し。
『犬神家の一族』とかでもそうなんですが、
気持ち悪いのとか怪しいものは昔の映像の方がいい。
『特捜最前線』は赤焼けしたフィルムがいい。
色のついたヘップバーンは魅力が無い。

 楠田枝里子に似ている大楠道代の評判がいいようだが、
大谷直子の色っぽさが印象に残った。
樹木希林が出ていたそうなのだが覚えていない。

2007年4月18日 (水)

ブラック・ホーク・ダウン

 実はこの映画を見るのは2度目になる。
しかも1度目は俺にしては珍しい映画館での鑑賞で、
日本公開は02年と、もう5年も前になるらしい。
あのころは、それでもまだ年に何度かは映画館に足を運んでいたものです。

 上映時間の2時間24分はとにかく苦痛だったことしか覚えてない。
ひたすら戦争、それも悲惨な市街戦を続けていただけなのだから。
今でも娯楽作品としては大失敗だと思う。
金を取って見せるものではないと思う。

 しかし偶然にも最近ウィキでこの映画を振り返る機会があり、
意外と名作なんではないかと思うようになった。
理由は単純。戦争の最前線は悲惨なものである、という真実。
そして、それを知る機会は意外に少ないということ。

 人の死はドラマに欠かせない。
戦争は医療と並んで人の死を扱いやすいテーマだ。
だから、それこそ星の数ほどの戦争映画がある。

 だが、この映画は様々な点でそれらと異なっている。
まず戦争の大儀があまりはっきりしない。
アメリカ人がソマリアに介入する根拠は何だろうか。
核兵器を作りそうにもないし、原油があるわけでもない。
殺し合いを止めに行っている筈なのだが、
失敗したら自分たちも殺し合いの主体になる有様。

 戦ったものが賞賛される場面もほとんどない。
生き残ったものが死んだものに言葉を手向けるだけだ。
よく分からなかったのだが、兵士が基地に戻る直前
現地の人が笑顔で迎えていたのだが、
あれは兵士を馬鹿にしてたんだと思う。
なかなか救いようがないようにできている。

 だが、逃げ出そうとする兵隊はほとんどいない。
これは他の映画でも割とありがちだと思うが、
戦闘シーンが悲惨なだけにハッとなる。
だが自分が同じ立場でも逃げないだろうと思う。
集団心理や単純に興奮していることもあるのだろうが、
やっぱり「見方を守るために戦う」という要素が大きい。

 私は戦争絶対反対論者ではない。むしろ

戦争の確率を最小化するには
戦争というオプションを想定しておく必要性がある

と思っている。

 朝日新聞を象徴とする連中が総じてバカげているのは、
おそらく戦争が本当に凄惨なものだと考えてないからだと思う。
だから「戦争反対」というだけで
本気で戦争をしない方法を考えないのだろう。
バカはどこまでいってもバカで、
「戦争反対」というレッテルを時勢が変われば「鬼畜米英」に置き換えるだろう。

 そういう意味で、『ブラック・ホーク・ダウン』は
『火垂るの墓』と並んで子供に見せたい映画だ。
トラウマになってしまうかもしれないが…
これだけだと「戦争反対バカ」を養成しそうなので、
それと同時にヒトラーに対してチェンバレンらが
いかに駄目だったかという歴史番組もセットにしたい。
(異なる評価もあるようだが、少なくとも世論は駄目だった)

 幸か不幸か核兵器のせいで世界戦争はなくなった、と言われている。
しかし、ソマリアの虐殺みたいなことはザラにある。
それにどうやって対処したらいいかはよく分からない。
「愚かな野蛮人は殺し合いをするに任せろ」と言い切っていいものか。
助けに行ってもテロリストと民間人の区別はつかない。
「だったら戦術核で更地にしろ」となると、
そもそも助けに行ったはずの人まで殺してしまう。
しかもテロや軍事政権の武器の出元は先進国だ。
そういう意味では助ける側にも原罪がある。
なんとも気のめいる話ばかりだ。

2007年3月19日 (月)

隠し剣 鬼の爪

 山田洋二の時代劇シリーズ第2弾。
義理と人情、少しややこしい恋愛模様など
基本的に『たそがれ清べえ』と構造は同じ。
だから見る必要があるかと言われると…

 武士の主人公(永瀬正敏)は
高潔すぎたために家格を落とされた家を引き継ぎ、
豊かではないが真面目に勤め勉学に励んでいた。
昔女中として働いていた女(松たかこ)が
嫁入り先で酷使され病気をしていたので引き取ることに。
病気が治った後も家に残って主人公の世話をする。
しかし主人公が未婚で松たかこが美人だったため
妾にしていると悪評がたち、彼女のことを思って実家に帰すことに。
その後、主人公は藩上層部の命令で元同門の謀反人と戦うことになるが、
戦いの最中に元同門は藩の部隊の新型銃で撃たれて死んでしまう。
腐敗した上層部(緒方拳)や、新型銃に象徴される
新しい社会で武士として生きていく困難を感じた主人公は
緒方拳を必殺隠し剣鬼の爪で暗殺し、
返禄して蝦夷に向かうことに決める。
最後は松たかこに告白して、一緒に蝦夷に向かうことになった。

 『たそがれ』と違うのは貧困がやや弱くなったこと、
腐敗した上層部の存在とそれをやっつけること、
あと幕末期で西洋式の武器や組織が導入され、
従来の武士のあり方を維持するのが難しくなっていたことぐらいか。

 『たそがれ』でもそうだったのだが
ラストシーンに違和感が残った。
結婚してくれと言う主人公に対して
身分が違うことを理由に躊躇う松たかこ。
最後のやり取りが以下。

松「それ(結婚して蝦夷に一緒に行くこと)は命令ですか?」
主人公「命令だ」
松「じゃあ、しょうがないですね」

 お互い惹かれあっているのはお互いに理解しているので、
問題はどういう形式で松たかこが了解するかだけの場面。
このやり取りは中盤で主人公が松を遠ざける場面でも使われていて、
(その時の命令の内容は松が実家に帰ることだった)
内容は真逆なのに同じやり取りを持ってきたのは「上手い」感じもする。

 でも主人公は身分関係から離れるために
武士の身分を捨て個人として松に思いを伝えたのに、
形式だけとはいえ身分関係のやり取りで
完結させてしまったのはどうなのか。
「美しい国」の美しい終わり方なのかもしれないが、
近代的な人間から見るとなんとも微妙だ。

 たしかに、あそこで松が急に近代的個人になって
「はい、私もあなたが好きなので結婚します」
と言われても萎えるというのも理解できる。
だったら松は黙って下を向いて肯けばよかったのではないか。
それが一番「美しい」終わり方だったと思う。

 『たそがれ』のエンディングもそうだったのだが、
最後のところで「美しい国」を称揚しようとして、
それが逆に嫌味になっている感じを受ける。
「倫理的であること」と「倫理的であることを称揚すること」は全く異なる。
山田洋二はどうもそのあたりに愚鈍なようだ。

2007年2月28日 (水)

トロイ

 『グラディエーター』に続く歴史もの。
大迫力の戦闘シーンも最早見慣れたもの。
主人公の造形もやっぱり適当。
別にそんなもん提供する気もないと言われたらそれまで。

2007年2月17日 (土)

グラディエーター

 大作、なんでしょう。
アカデミー賞を5部門受賞。
ゴールデン・グローブ賞
MTVムービー・アワード

 でもなぁ…

 そりゃCGは凄いですよ。
別にそれが嫌味になってるわけでもない。
戦闘シーンも迫力がある。
主人公はかっこいいし、
姫も憂いをたたえた美人だし、
悪役の皇帝も上手くやっていると思う。

 ストーリーに無理があるかもしれないけど、
それが致命傷になっているわけでもない。
歴史考証がどうたら言われているけど、
別に映画なんだから関係ない。

 お金もかかってるし実際客も入った。
『トロイ』とかの歴史ものが後に続く。

 でも、何か変です。
登場人物に感情移入することができない。
やっぱり人物の感情表現が下手なんだと思う。

 まず主人公のモチベーションがよく分からない。
妻子を思う心なのか、皇帝への恨みなのか、
前皇帝への崇拝なのか、ローマへの忠誠なのか。
故郷の回想シーンも入るし、それが重要なのもわかるが、
これらのどこにウェイトがあるのやら。

 同僚の剣闘士が彼のために死ぬのも理解不能。
そりゃ、あれだけ強くて命を救ってくれれば、
彼を慕うようになるのも流れとしては自然だが、
それを伺わせるような場面が少ない。

 劇場公開版と完全版で違うのかもしれないが、
だったら分かりやすく編集してもらいたい。
ドラマとしての完成度の問題だと思う。

2007年1月31日 (水)

06年国内映画動向

21年ぶりに邦画が洋画を追い越したそうです。

それにしても面白そうな映画ってのは少ないもんです。

今後ビデオやTVで見てもいいなと思うのは

デスノート the Last name:前編を見てしまったので

木更津キャッツアイ ワールドシリーズ:絶対お勧め

ダ・ヴィンチ・コード:暇なら

ワールド・トレード・センター:面白くはなさそうだけど

洋画停滞の理由に「ハリウッドの低迷」みたなことが書かれていて、

実際それは正しいんだろうけど、

邦画の上位を占める映画もゴミばかりの現状を考えれば、

洋画の方が大分マシなんではないかと思ってみたり。

どっちにせよ映画館に行く気は全く起こらないですね。

2007年1月25日 (木)

キス★キス★バン★バン

 下ネタみたいなタイトルですが、そうではありません。
同じタイトルの映画があるようですが
「L.A.的殺人事件」ではないほうです。

 この映画の見所といえば…
ステラン・スカルスガルドの間抜けな姿を見れるところでしょうか。
『グッド・ウィル・ハンティング』の数学者の人です。
映画を見てる間中、この人どこでみたんだろ、と自問してました。
他には『存在の耐えられない軽さ』や『レッド・オクトーバーを追え!』
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』に出てるそうですが、
最初の2つは見たはずなのに全く見覚えがない。

 もう1人のババは極端な世間知らずで障害者ではないけど、
「障害者=天使」ものにろくな映画はありません。
レインマン』はどうなんだと言われそうですが、
見たのは昔だし、どうだったんかなー
これに近いパタンが「動物=天使」ものですが、
どっちも大概ハズレですよね。

 あと、この映画に関しては画と音楽を褒める人が多い。
確かにお洒落な部屋がよく出てくるんだけど、
こういうところを褒めるってことは、
如何にストーリーがどうでもいいかってことを逆に強調している。
だから画や音楽が印象に残るんだろうな。

2007年1月24日 (水)

約三十の嘘

詐欺師同士の頭脳戦…ではありません
コミカルなドタバタ喜劇…でもありません

ナニコレ? ラブコメ?

とりあえず言えることは、どうでもいい映画であること
キャストは豪華だが、それが生かされる余地は全くない

監督は大谷健太郎。その他の監督作品は?

『NANA』(2005年)
『ラフ ROUGH』(2006年)

チーン… 

合掌… 

事前に調べろよ俺… 

俺の2時間返してくれよ…

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